オープン聖書翻訳作業環境
WEB(World English Bible)のように著作的にオープンな聖書が日本語にも必要であるとひしひしと感じる。
私は、ギリシャ語とへブル語はサッパリなので、プログラマとしてできる限りの理想的なオープン聖書翻訳作業環境を考えてみる。
オープンな共同翻訳作業は、Wikipediaが代表的だろう。Wikipediaをモデルに、一節を一頁として捉え、一頁をフルに用い、各種対訳や参考文献からの抜粋などでページを埋めて行く。実際に訳さなくても、参考文献を足すなどしても貢献できるようにする。
訳はすべてバージョン管理下に置かれ、変更されてきた箇所がわかり易く表示される。
委員会で承認されている各節のバージョンが定期的OSIS等のフォーマットで出力される。
委員会で訳の選定が折り合わない場合、節ごとにブランチ化する事ができる。ただし、聖書翻訳ガイドラインに準じない訳は、ブランチとして認められない。ガイドラインには、文脈や背景を考慮するなど、翻訳に求められる一般的な物である。
辞書の構築も重要になる。
単語ベースでは、辞書に無い訳は通常認められるべきではなく、加える場合は、辞書に訳を追加するべきだろう。
ブランチ化された節は、ディストリビューシュンにより選定される。ディストリビューシュンごとにローカルな委員会を儲け、どのブランチを受け入れるかを選定する。ディストリビューシュン委員会は、誰でも新しく設立しても良い。参加ルールは、ディストリビューシュン委員会ごとに異なる。
こうする事で、解釈の対立を部分的な分離に留め、チームの完全分裂を防ぐ事ができる。また、複数の最終成果物を出力する事で、エンドユーザーに選択を委ねる。
以下、Subversionサーバを使って実装した場合の構成図。(自分のために書いてるので汚い上に英語で申し訳ない)
GITを使ったBibledit-Webという実装がありました。まだまだ未完のようですし、節ごとのブランチは実装予定になく、ひたすら一つの訳に落とし込む方向のです。
ただし、お一人でコーディングされているようで、プログラマの協力者募集がないので、指を見ているしかないです。
0 件のコメント:
コメントを投稿