2010年3月25日木曜日

賛美専用ソフトとP2P

さて、賛美とプロジェクタとPowerPointという投稿で、賛美専用ソフトをざっくりご紹介しました。

しかし、その賛美専用ソフトにも一つ問題があります。データのフォーマットの問題です。

音楽の世界にもデータの標準化があり、いくつかのXMLフォーマットが存在しますが、私が見た範囲ではデータが標準されている賛美のソフトがありませんでした。

古典的な賛美を除いて、ほとんどの賛美には著作権があるので、データが標準化されていても流通がなければ、意味がないので、どうでも良いと開発者は思ったかも知れません。標準で入っていない賛美は、自分で手入力しなければなりません。PowerPointのデータも引き継げません。(できるソフトもあるかも)テキストコピーで済みますが、またデータの入れなおしです。しかも、それを世界中の教会が全く同じ事をやっています。

さて、紙媒体ではどうでしょう?コピー機というアナログツールを使って、多くの賛美は流通しています。(ちゃんとマスターの楽譜だけは買ってる教会ももちろんあります)人の手を渡ってコピーされるというのは、技術的に言うとP2P(Peer2Peer)的な情報共有のスタイルです。

これは、著作権問題が個人的な問題になるので、大きな問題にならず、世間一般でよく実践されていますよね(苦笑)。紙媒体であれば、OHPへのコピーが可能なので、楽ちんですね。なんだ、やっぱりOHPがいいじゃないかと!

賛美専用ソフトの話に戻します。私は正直なところ、賛美も共通フォーマットを作り、賛美専用ソフト間でP2Pで共有してしまえば良いのにと思っています。

P2Pと言うとWinnyやらが出てきて、うさん臭い印象があるのですが、それらのソフトの開発者は法で裁かれませんでした。つまり個人間のコピー流通手段を開発しても、罪にはならないのです。(有罪になった例があるんでしょうか) コピーの問題もありますが、インターネットのトラフィックに(無駄に)負荷をかけてしまっているのあります。

しかし、この場合のP2Pは、流通するデータの内容を限定しているだけに、Winny等よりずっと倫理にも受け入れやすいはずです。賛美ではない物が紛れ込んでいた場合などにもずっと発見が容易です。フォーマットをParseさせるし、テキスト限定であれば、内容をある程度自動確認させるのも大分楽でしょう。有害な内容がネットワークを汚染しないので、インターネットにも健全です。しかも動画等に比較すれば、データ量が圧倒的に小さいでしょう。

現実問題、紙でコピーされている事をインターネットを通じてコピーできるようにした。それだけ・・・と思うのですが。。。どうでしょうね。企業が作るにはやや問題があるソフトだと思うので、個人がやるしかないのでしょうが、私は怖くて作れないでいます。

正面からぶつかるのであれば、クライアント・サーバーバージョンでほぼ同じ事ができます。その場合は、「いのちのことば社」さんみたいなところと手を組んで、ちゃんと楽譜や歌詞代を課金するというモデルが構築できます。お金を払って歌詞使うなら、ローカルの賛美専用ソフトに自分で手入力するよっというのが今の現状でしょうけども・・・

グレーゾーンな世界なのでしょうが、どこまでがグレーでどこまでブラックなのか、分からないと何もできません。

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